病気にはもちろん多種多様のものがあるということは誰でも理解していると思いますが、その中には、難病奇病をはじめ、たとえば「症候群(シンドローム)」などに代表されるように、その定義付けが明確になされていない病気も数多く存在しています。
ただ、「喘息(気管支喘息)」に関しては、明確な定義付けがなされていますので、これについて確認しておきたいと思います。
気管支喘息の定義・・・気道の炎症と、これに起因する気道制限に特徴づけられる発作性の咳、喘鳴(ぜんめい)、ならびに呼吸困難を呈する病気、特に、小児気管支喘息については、発作性の呼吸困難、喘鳴、咳など、気道閉塞(へいそく)による症状が繰り返される病気で、なおかつ、これらの症状が環境アレルゲンに起因する慢性アレルギー性炎症が存在する病気ということになります。
もちろんこれは明確な定義であり、そこから派生するものがあっても、
ただ、定義をいくら明確にしたところで、医学の勉強をした人でなければなんのこっちゃさっぱりわからない・・・という感想の人も当然いると思います。
簡単に言えば、アレルゲン(アレルギー原因物質)やその他刺激物質を吸引したことによる気道の過敏反応の総称を「(気管支)喘息」と呼ぶわけです。
そしてこの「過敏反応」が、喘息では誰もが味わうつらい「咳」や「喘鳴」、「呼吸困難」であるということになります。
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喘息治療のガイドライン
喘息治療に関するガイドラインが定期的に公表されているということはご存知でしょうか?
喘息治療のガイドラインの更新はそれほど定期的に行われるわけではありませんが、比較的頻繁に更新されていますので、喘息患者の方は、都度しっかりと理解しておくことをおすすめします。
何しろ、最新医学の最新情報がそうしたガイドラインに反映されていることが多いわけですから、なかなか改善しない喘息に関しても、そういったところから
と考えられますので、しっかりチェックしておくようにしてください。
では、ここでは最新のガイドラインに関する情報をかいつまんで説明したいと思います。
現段階では、最新の更新は2009年に行われていますので、そのときの情報ということになります。
ガイドラインに書かれていることがすべてというわけではないですが、患者さんにとっては非常に重要であるといえます。
喘息患者さんにとって特に重要なことは、やはり「治療薬」に関する情報ということになるでしょう。
最新ガイドラインによりますと、喘息治療薬でもっとも推奨されているのが、「ステロイド系吸引薬」ということになります。
これはおそらくそれ以前のガイドラインでも同様の推奨であったかと思うのですが、特に発作の鎮静化や発作の予防という意味では、やはりどうしてもステロイド系の吸引薬がもっとも大きな効果をもたらすと考えられるのが現状の判断ということで間違いないでしょう。
で、ガイドラインに記されている
と思います。まずは、「健常者と変わらない生活を送ることができる」というのが最大目標になります。
小さなお子さんの場合には、健全な育成ができる環境にあることが求められるということがガイドラインに記されています。
そして、「健常者と変わらない呼吸機能を求める」というところも重視されています。
ここでいう呼吸機能というのは、呼吸になんら異常を認めない正常なものである、という、かなりレベルの高い目標設定がなされているといえるでしょう。
また、特に夜間の発作を軽減し、夜間の睡眠をスムーズに迎えることができるということも、喘息治療のガイドラインには含められています。
さらには、もっと高いレベルで「喘息発作が起こらない」という目標も掲げられています。
さらには、年間2000人を超える喘息発作による死者がいるという前提を踏まえ、喘息による死者を増やさないということも文言に加えられています。
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