薬にはどんな種類がある?

喘息という病気は、命にかかわるくらい危険な症状を呈することもありますし、また、命の危険があるのではないかと思われるくらいに苦しい症状を呈することも決して珍しくはありません。

また、それだけ症状が多様であり、その原因も多様であるということも間違いなくいえます。

とすると、喘息の治療薬についても、かなり多様化してきているというのが実際のところです。

喘息の治療薬に関しては、一般的に認知されている多くの病気のように、「内服薬」のイメージがあるかもしれませんが、喘息特有でもある「吸引薬」を使用するケースも多くなってきています。さらには、



ちなみに「吸引薬」と「吸入薬」は、その効果・効能についてはほぼ同様ですが、吸引薬の場合はダイレクトに薬を吸引することによって効果を得るのに対し、吸入薬のほうは、「吸入器」という喘息特有の治療器具を用いて吸入薬を吸引するという治療法になります。

吸入器は、内科を設置している病院に行けばたいてい置いてありますし、また、近年では家庭用の吸入器もかなり高性能になってきています。

内服薬、吸引薬、吸入薬のどれにも共通しているのが、喘息発作を鎮める「リリーバー」としての効能と、慢性的な喘息の患者さんに対して有効な、長期的管理薬(予防薬)としての「コントローラー」の役割の両方の特徴を併せ持っているケースが多いです。

ですから、喘息発作が起こった際に、内服薬を服用して症状を緩和したり、吸引薬を吸引して症状を鎮静したり、吸入器をつかって痰を切ったり、また、病院での治療に特化していえば、注射や点滴によって症状の改善をはかるという治療がもっともポピュラーな方法であるといえるでしょう。

症状や原因が多様であるということからもお分かりいただけることと思いますが、それだけ



ですから、それらを逐一ご紹介して説明を加えるということはできませんが、近年ではドラッグストアなどでも比較的手軽に喘息対策の薬を購入できるようになってきているという動向を示すようになってきています。

ですから、自分の症状や、喘息を発症する原因(アレルゲンなど)に合わせた治療薬、治療方法を選択することが、とても重要になってきているということがいえるはずです。

その意味でも、医師の診断とその後の展望について、よく説明してもらうことが大切であるといえるでしょう。

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喘息の治療薬~オノン

ここでは、喘息治療薬につかわれることが多い「オノン」という成分について説明していきます。特に、小さなお子さんの喘息の際に使用されることが多いのが、オノン含有の喘息治療薬です。

オノンの有効性は、やはり喘息の発作に対して非常に高い効果があるという点です。

ただ、この薬の特徴としていえることは、どちらかといえば軽度の発作の際に、より有効に作用するということです。

ですから、あまりにも重度な喘息患者さんがオノンをつかっていたとしても、大発作に対応できるのかどうかというところに関しては、少々疑問に思われるフシがないわけではありません。

ですから、まったく効果がないわけではないとはいえ、やはり重度の喘息症状をお持ちの患者さんにとっては、オノンだけでは少々こころもとないことになってしまうかもしれません


ふつうに生活している分には、ふだんオノンを使用していて大きな発作に見舞われることがないということであれば、オノンは確実にその患者さんに対して作用していることになります。

しかし、ふだん問題なく作用していたとしても、



と考え込まなければならないことは、確かにおこります。

それはどういうケースかというと、やはり「環境が変化する場合」ということになるでしょう。

たとえば、ちょっとどこかに旅行に出かけるというケースに関しても、健常者の方が環境の変化によって何かが起こってしまうのではないか・・・といった不安を覚えることはまずあり得ないと思います。

しかし喘息患者にとって、環境の変化というのは、ちょっとした旅行程度であったとしても、非常に深刻なことなのです

ですから、いつもオノンがしっかりと症状をコントロールしてくれているにもかかわらず、旅行をはじめとする「環境の変化」に敏感になってしまう気持ちはよく理解できます。

ただ、そんなときこそ、かかりつけのお医者さんに相談していただきたいと思います。

たとえば旅行の話であれば、どんな環境の場所を旅行するのかといった、できる限りの情報をお医者さんに提示して、旅行先でのオノンの有効性についてアドバイスしてもらうというのが、一番確実な方法なのではないでしょうか。

ふだん問題なくコントロールされているのであれば、薬を変える必要はありませんが、旅行中、環境の変化によってオノンではコントロールできないというようなことを想定して、何らかのアドバイスを与えてくれるはずです。

喘息の治療薬~アドエア

喘息治療薬として知られる薬はいくつもありますが、喘息治療薬の場合、特に近年では、内服薬よりも吸引薬、テープタイプの薬が多くつかわれるようになってきています。

今回はその中でも「アドエア」と呼ばれる吸引タイプの薬について説明していきたいと思います。


吸引薬「アドエア」は、その種類が非常に多様であり、使用に際して注意する必要があります。

アドエアの場合、「エアゾール」タイプの吸引薬と、「ディスカス」タイプの吸引薬とに分かれることになりますが、そのそれぞれについて、さらに細分化されることで、



エアゾールタイプのものは、すべて「120回吸引用」になっていますが、これらのうち、「アドエア50」と「アドエア250」と呼ばれる吸引薬が、気管支喘息に適合した治療薬になっています。

ちなみに、アドエアシリーズにはあとひとつ、「アドエア125」と呼ばれる吸引薬がありますが、これは、肺気腫などの比較的重度の病気に用いられることが多いです。

アドエアのエアゾールタイプには、容器にカウンターがついていますので、残りの吸引回数を知るためには、カウンターを見ればよいということになります。

ただし、スタートの時点では、4回ほど空噴霧を行い、カウンターを「120」にセッティングしてから使用するようにしてください。

また、1週間以上使用を控えた場合にも、使用を再開する際には2~3回ほど空噴霧してから吸引するようにします。

次に、ディスカスタイプの説明に移ります。ディスカスタイプの吸引薬も、28吸引用のものと60吸引用のものとに分かれます。

そして、エアゾールタイプのものと同様、症状や病状に応じて3つのタイプに分けることができます。

こちらも、エアゾールタイプの吸引薬と同様、気管支喘息の際に用いられるのが、「アドエア100」と「アドエア500」と呼ばれるタイプの吸引薬です。

ちなみに「アドエア100」に関していえば、28吸引用のものは存在せず、60吸引用のものだけになります。


ディスカスタイプのアドエアは、100と500以外に「250」というのがあります。

これも、エアゾールタイプの「アドエア125」と同様、肺気腫や慢性閉塞性肺疾患(COPD)の際に用いられることが多くなっています

ただ、症状によっては、アドエア125にしろアドエア250にしろ、気管支喘息に用いられることもあります。

このように、種類が豊富であるのがアドエアの特徴ですので、使用方法はしっかりと理解しておく必要があります。

喘息の治療薬~シングレア

喘息は、気道の炎症と狭窄(きょうさく)、そして気管支の収縮が主な症状ですが、気管支の収縮を改善する効果がある「シングレア」という喘息治療薬について説明します。

ここでは主に「シングレア10mg」についてお話していきましょう。


気管支の収縮の原因となるのが、ロイコトリエンという脂質の一種ですが、シングレアを服用(シングレアは錠剤(内服薬)です)することによって、このロイコトリエンの作用を抑制することができます

また、喘息という病気は、咳や痰がつらいイメージがあるかもしれませんが、実は、咳や痰以外にも、咳や痰が原因となって引き起こされる鼻腔の狭窄などのトラブルがつきものです。つまり、



になっているのです。

シングレアを服用してロイコトリエンの作用を抑制することができると、咳や痰だけではなく、鼻腔の気の通りも改善されますので、その意味では「呼吸が楽になる」という、喘息患者さんにとってもっとも望まれる改善を得ることができるようになるのです。

ただし、 喘息治療薬というよりは、



というのが、このシングレア10mgの特徴になります。ですから、慢性気管支炎を患っている患者さんが、発作が起こっていないときに、発作の予防の目的で服用することが多くなります

喘息薬の場合、湿疹、かゆみなどの副作用が起こる場合がありますので、シングレア10mgを服用する際にも、以前そのような経験があるという患者さんは、服用前にお医者さんに相談しておく必要があります。

また、お子さんに授乳中であるとか、シングレアとはまた別の薬を現在継続的に服用しているという患者さんに関しても、この部分についてはお医者さんに相談しておく必要があります。

その他の副作用については、これは他の薬でもよく見られる症状が多いです。

たとえば下痢、腹痛、頭痛、吐き気、胸やけ、肝機能異常、眠気、循環器系の不快感、倦怠感、口が渇く、のどが渇くなどといった症状を呈する場合がありますので、シングレアを服用する際には注意が必要になります。

また、シングレアシリーズには、「シングレア細粒4mg」があります。シングレア細粒4mgは、主に小児向けの喘息治療薬として処方されることになります。

基本的な効能・効果は、シングレア10mgとほぼ同じですが、これは成分が同じなので、当然といえば当然です。ただし、小児向けなので、用法・用量には特に注意する必要があります。

 

 

 

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